事業を始めるためには大なり小なり種銭が必要です。「お金がなくても起業できる」という言葉は文字通りそのままの場合もありますが、「(手元に自己)資金がなくても起業できる」という意味も含みます。この記事では創業に必要な資金の作り方についてご紹介します。
いくら必要なのかを決める
まずはいくら必要なのかを決めてください。
よくありがちなのが「お金が貯まったらなにか起業をしたい」みたいなやつですけど、順番が逆です。
まず決めてください。それが先です。
これ別に精神論とかじゃなくて、そういうもんです。
よっぽど高収入とか、生活費少ない人で「勝手に貯まってくよー」って人だったら貯まりはするかもしれませんが、いくら貯めるのか、もっと言うと何にいくら必要なのか決まってないと、いつまで経っても、いくら貯まっても、何も始まりません。
なのでまず自分がやりたいビジネスを「設計」してください。
- 初期投資何にいくら必要で
- 月々のランニングコストいくら必要で
- 予備資金としてどれくらい残しておきたいのか
初期投資だったら、例えばお店をやりたいのであれば、テナントどのエリアのどういう物件がいくらで貸し出してるのか、初期費用どれくらいなのか、調べればある程度相場がわかります。
機材が必要ならネットでググれば値段出てきます。
その他備品とかもググれば大体出てくるんで、シミュレートしてみてください。
別にめっちゃ正確に出す必要はないんで、おおよそくらいは調べればわかります。
でランニングコストも人件費とか、電気ガス水道とか、ざっくりな金額は出せます。
でその辺ざっくり出したらあとは黒字に持っていくまでの予備資金ですね、初月から黒字になるんだったらいいですけど、そうでない場合、例えば半年とかかけて黒字にする想定であれば、その間の運転資金どれくらい用意しておくのか。
こういうのをざっくりでいいんで出したらいくら必要なのかの目星は付きます。
なので「お金貯まったら何か起業したいんだー」じゃなくて、先に「何をやりたいのか」を決めてから、それに向かって貯め始めてください。
あと目標ハッキリしてる方がメンタルも保ちやすいです。
いつまでに貯めるのか決める
で次に、その金額をいつまでに貯めるのか決めてください。
これも先にやってください。
いつまでにって言っても現実的に~っていう人はズレてます。
じゃあ明日まででもいいんか、っていう人、別にいいですよ明日でも。
「先にゴールを設定」して、次にそれを実現する方法を考えてください。
例えばじゃあ極端な例で「明日までに1億円貯める」としましょう。
したら次は「明日までに1億円貯める方法」を考えてください。
ってなると、働きに行っても絶対貯まらないですよね明日までに1億円。
でパチンコとか行っても絶対稼げないです1日でそんな額。どんなにうまく行っても1日で100万も出ないんじゃないかなパチンコだと。
ってなると方法限られてきますよね。
1日で1億円貯めようとしたら、僕が思いつく方法だと海外FXのハイレバの何百倍みたいなやつに全掛けして当てまくるとか、ラスベガスみたいなカジノ行ってルーレット1発大当たり当てる、とかしかないわけですよ。
誰かから借りるとか、クラウドファンディングとか使っても1日じゃまぁ無理ですし。
よっぽどネームバリューとか実績ある人なら別ですけど。
でこれで方法は出てきたんで、次はその方法について勝算を検討します。
勝算ほぼゼロですね。
絶対にやめた方がいいです。
で、「やっぱ無理じゃーん」じゃなくて、「方法を考える」っていうのが大事なんですね。
真剣に考えてください。頭に汗かいてください。
で考えて考えてどーしても無理なら、プランを変更してください。
明日は無理だったけど、1年後ならどうだろう、何か方法はないかって。
これを繰り返して色々方法考えて探して調べて、
「これならできる」っていうところを目標にしてください。
大事なのは「貯まったら始めよう」みたいな受け身じゃなくて、「貯める」んですね。能動です。
貯めるのか借りるのか集めるのか
で創業資金の作り方なんですけど、大きく分けて3つあります。
- 貯めるか
- 借りるか
- 集めるか
ですね。
貯める
貯めるはもうそのままです。貯金してください。
借りる
借りるもわかりますよね。金融機関に事業計画持ってって相談してください。最初行くなら銀行とか信用金庫とかじゃなくて、日本政策金融公庫が金利安いんでいいと思います。
で、そうなんですよ。
別に「貯める」って必須じゃなくて、欲しいのは創業資金なんだから、「貯める」のは方法の1つでしかないんですよ。
ただ借りる場合は金利も付くし返済が発生するんで、そのリスクを自分が飲めるかどうかっていう検討になります。
その代わり貯めるよりも早く実現できます。
集める
で3つ目集めるですね。
まぁこれは出資と融資の違いというか、
株式の仕組みとか知ってればわかるんですけど、株式会社って最初みんなで資金出しあって作るんですよ。
まぁ「みんな」は別に自分1人でもいいんですけど。
で最初にお金出しあった人たちで、会社の権利をそれぞれ持ちます。
じゃあお前創業資金の30%出したから、株式の30%お前のモンな、みたいな。
非公開株式ってやつですね。
気になる方は調べてみてください。
今だとクラウドファンディングとかの方がわかりやすいかもしれないですね。
条件を提示してお金を集めます、お金をくれた方は、最初に提示したとおりのサービスだったり、権利だったりを受け取れます、みたいなやつですね。
とにかく目的は「創業資金を手に入れること」であって、方法は色々あるので、
なんとなく貯めようとかじゃなくて、目標を明確にして、そのための方法を色々調べてみるっていうのが大事です。